【中国人訪日観光】フワフワ卵のオムライスが大ブーム?―「食べた」ランキングから
トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」「食べた」「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。
今回は2019年5月8日〜5月14日「食べた」ランキングから、日本の洋食定番メニュー人気を分析します。
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今週の中国人気訪日クチコミ:「オムライス」
今回注目するのは、食べたランキングで人気が上昇している「オムライス」です。
日本の洋食を代表するメニューのひとつオムライス。
フワフワ、トロトロしている卵料理です。このオムライスが日本のドラマなどで紹介されるやいなや、たちまち中国でも人気となっているようです。
フワトロの外見とバリエーションが食欲をそそる
溶き卵をフライパンで薄く焼き、ケチャップなどで味付けされたご飯を包むオムライス。
日本でもみんなの大好物のオムライスですが、中国でも人気のようです。フワフワしていたり、トロトロしていたり、食感も楽しめ、黄金色をした見た目は食欲をそそります。
ラーメン店では、チャーハンを卵で包んだものを「オムチャーハン」、ご飯ではなく焼きそばを卵で包んだものは「オムそば」と呼んでおり、バリエーションも豊富です。
また、オムライスの上面には、ケチャップを垂らしてメッセージなどの簡単な文字や絵を描くことができることから、メイド喫茶などでは定番メニューになっていたりします。
きっかけはやはり日本のドラマから
中国の若い世代を中心に人気が広がったオムライスですが、最初はテレビドラマ「ウロボロス〜この愛こそ、正義。」が中国でもネット配信されたこともあり話題となり、その劇中で何度もオムライスが登場していたことがきっかけとなったようです。
生卵を食べる習慣のない中国人にはトロトロのオムライスは当初、敬遠されてしまう危険性を含んでいましたが、黄金色の見た目や栄養の豊富さのため、さらに料理番組で紹介されたことで、ちょっとしたブームが起こるほど人気となっていったのです。
元祖オムライスの店が訪日中国人の「聖地」化
訪日時には本場のオムライスを食べたいという中国人観光客は数多くいます。
中でも人気なのが、大阪・心斎橋にある元祖オムライスの店「北極星」。
大阪と京都にお店があるのですが、本店は中国人観光客が行列を作っているほどです。心斎橋や道頓堀など、お買い物スポットにも近く、建物も純和風で趣があることから、オムライスを食べるなら「北極星」と決めて行く人がいるほどです。
また、ドラマを見た人や実際日本でオムライスを食べた人たちは、自宅でも作ってみたくなるようで、手作りオムライスを食べることも密かにブームになっているようです。ただ、日本のようにオムライスの上にケチャップでメッセージや絵を書くことはあまりしないようです。