【中国で人気の日本商品】中国で人気の日本商品、化粧品の人気ランキング遷移解説
トレンドExpressでは、中国ソーシャルメディアのクチコミから日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングを週次で作成しています。
今週の【週次ランキング解説】は、2017年6月28日~7月4日の期間、中国のECサイトから独自集計(※)し作成した「ECサイト人気日本商品」ランキングです。
※京東商城、淘宝網について、販売数が多い日本商品(日本からの輸入)を両サイト上で毎週検索し、販売数情報と商品個別のクチコミ情報を組み合わせ独自にランキング化したもの。
中国の消費におけるECの存在感はこんなに大きい!
中国のECでの各種市場の拡大はとどまるところを知りません。中国社会科学院と中央電視台財経が共同で統計局のデータに基づき発表した『2017年中国電子商務半年報』によれば2016年12月~2017年5月のインターネット上の各種製品の販売額は3兆229億元となり、初めて6か月の通算が3兆元を突破したそうです。
また、中国二大ECサイトの「京東」が仕掛けた6月18日の「618」セールは、天猫発祥の「ダブルイレブン」と同じく、今や数々のECサイトで行われるセールとなりました。このセール期間の京東の売り上げは1199億元(約2兆円)となりました(天猫は非公表)。報道では、消費者の消費行動には引き続き「消費昇級」による生活の質の向上への希求といった変化が表れていることが、売り上げの拡大よりも重要な変化だろうと伝えています。
参考:
京東618セールは累計販売額1199億、ECの新たな世相を映す(出典;和訊網) 中国語
2017年中国電子商務半年報:小売り額で初めて6か月累計が3兆元を突破(出典:鳳凰網) 中国語
ゆるやかに入れ替わる上位アイテム、TOP5までの道筋
さて本日は、消費心理に変化が起こりつつある中国の消費者にとって、今や欠かすことのできない購入チャネルとなっているECサイトでの人気日本商品ランキングをご紹介します。
1位が目薬、2位、3位、5位、6位、7位に化粧品、4位が生活用品、8位と10位に健康食品・医薬品がランクインという結果となりました。TOP10の顔ぶれを見れば、「日本商品」の人気カテゴリが分かるようです。
この一か月ほどのECサイトの人気日本商品ランキングを確認してみると、上位の商品では大幅な順位の入れ替わりはないようです。「サトウ口内軟膏」は約1年前に一度順位を落としながらも、昨年10月以降は常にTOP10にランクインしています。
今回のTOP10の中で比較的新しい人気商品は「ロリエエフしあわせ素肌」でしょう。昨年の頭から徐々に順位を上げ、年末にトップ10入りを果たしています。反対に、「大麦若葉粉末100%」は今年の1月には1位となっていますが、その後はアップダウンを繰り返し、4月以降はTOP5を逃している状況です。「ソフィーナボーテ濃密リンクル美容液」はこの半年の最高ランクは7位です。ロリエエフとソフィーナボーテがランキング1位に上り詰める日も近いのかもしれません。
「ナチュラルジュジュしっとり保湿化粧水A」は、昨年末は30位前後と目立った順位にはありませんでしたが、その後徐々に順位を上げTOP10へのランクインがみられるようになりました。上位に登場したアイテムがしばらく定着する様子も見られる「ECサイト人気日本商品ランキング」ですが、30位前後のアイテムがTOP10に見られる人気商品となる場合もあるようです。
一方で、トレンドViewerで確認してみると、ロリエエフと同じく生理用品で、二年近く常に30位前後のランクを継続する商品もあります。こういった商品のランキング順位を上昇させるには、さらに一歩を進める施策をとる必要があり、同じカテゴリの商品である「ロリエエフ」に注目の集まっている今がその効果の高い時期なのかもしれません。
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