【速報】T-Mallダブルイレブン(独身の日)新記録! 24時間のオーダー金額は約4兆1774億円(2684.4億元)!
「願望実現(願いは叶う)」のキャッチコピーの下スタートし、多くの関心を集めた2019年のダブルイレブンもようやく終了。24時間のオーダー総額はなんと2684.4億元と、記録をさらに更新した。
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24時間で4兆円越えの2019年W11
今年のダブルイレブン、中心となったT-Mallではスタートから1分36秒で100億元のオーダーが成立、その後も12分40秒後には500億元、1時間3分59秒で1,000億元と、昨年を超えるスピードでオーダー受注していった。
その模様は11日の日本のニュース報道でも広く報じられ、昨年に続いて日本の注目を集めた。
そして夕方16時31分12秒には昨年のオーダー金額2135億元を突破し、新記録を樹立。22時27分59秒には2500億元(約3兆8900億円)を記録するなどさらに伸ばした。
そして11日24:00ちょうどでオーダーが締め切られ、T-Mall広報担当から最終金額が2684.4億元と発表された。
【グラフ】ダブルイレブンのT-Mallオーダー金額推移(単位:億元)
【グラフ】2019年ダブルイレブン、T-Mallオーダー金額の時間ごとの推移(単位:億元)
成長率は前回を下回ったものの、オーダー金額は相変わらずの伸びを見せ、ジャック・マーが去った後でもその成長に陰りを見せなかった。
ライブコマースに下沈市場、そして農村は?
今年の見どころとなったのは、一つは「ライブコマース」。
直前にKOLやMCNの信頼性に疑いが生じる事件や政府による管理強化、さらにダブルイレブン期間中のライブコマースに対する管理など、マイナスイメージが生じたものの、淘宝直播でも「薇婭」や「李佳琦」などのカリスマKOLが活躍。売り上げ向上に活躍していた。
ただ、「場外」では別バトルも。
それは抖音(Douyin)と快手(Kuaishou)によるショート動画対決。ショート動画そのものはすでに中国の若者を中心に浸透し、特に抖音はすでに日本を含めた世界規模にまで広がっている。
その影響力を駆使して、今回のダブルイレブンでその存在感を示そうとした両APP。抖音は「種草」、つまり商品のイメージを消費者に植え付けることを得意とし、対する快手は「帯貨」つまり商品の販売に結び付けるという戦略で今回のダブルイレブンに臨んでいた。
彼らが淘宝直播にどのように挑み、その結果がどうなったのか大変興味のあるところだが、今しばらく情報の整理が必要、いずれこの場で分析してみたい。
また、618以降繰り広げられている、2線以下の都市市場、いわゆる「下沈市場」の行方も気になる。特にJD.comはPDD同様の「団購」のほか、地方都市で拡大している新たなECモデルにも参入し、市沈市場への拡大を図った。
さらにアリババは「農村直播」といった中国の国策に沿った施策を積極的に強化して展開、「官」を意識した動きでこれからの市場を狙った。
こうした動きの結果については随時、情報を精査し提供していく予定。
余談であるが、今年のダブルイレブンでは、アリババグループの旅行アプリ「飛猪」が、豪華東京オリンピックツアー9999元/名と189999元/2名を1111組分のみ販売。スタートから200人が購入していたという。
願わくば東京オリンピックの盛り上げにプラスとなる結果であってもらいたいモノである。