【中国人気商品】食べたいけれど、体型も気になる！そんな働く中国人女性の強い味方とは？〜「買った」ランキングから
Text/松本果歩
トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。
今回は2019年5月29 日〜6月4日「買った」ランキングから、生きた酵素の力で寝る直前の食事をサポートするサプリメントの人気について分析してみたいと思います。
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まずは最新のランキングから。
今週の中国人気商品：「夜遅いごはんでも」
今回は「買った」ランキングで10位にランクインしている「夜遅いごはんでも」に注目したいと思います。
「夜遅いごはんでも」はシリーズ累計販売個数1700万個を突破した人気商品。リピート率の高さにも定評があります。活きている酵素が含まれているサプリメントで、たんぱく質や糖質を分解する力があるといわれています。
一般的には「寝る直前に食事をすると消化しきれずに太りやすい」と言われているのですが、さまざまな事情で寝る直前に食事をしなければならない人、どうしても深夜に食べたくなってしまう人にとっての強い味方なのでしょう。
口コミ件数は2016年はじめ頃からずっと50位以内を維持し続けていましたがじわじわと右肩下がりに、しかし今年に入ってから人気が再燃し急上昇していることがわかりますね！
「日本で一番ホットな酵素」とつぶやく人も。
人気の秘訣は「中国人女性の働き方」と「食の流通」の2つの変化
「夜遅いごはんでも」の人気の秘訣は、2つ考えられます。
まずひとつめは、中国人女性の働き方が大きく変わったことです。近年中国では、日本よりもさらに女性の社会進出が著しいと言われています。管理職の女性割合は日本よりも多いというから驚きです。多くの女性が夜遅くまで残業をしながら働いており、夕食の時間が遅くなってしまっているのですね。
そのため、ストレスが溜まってしまい深夜でもついこってりとしたものが食べたくなってしまうことも。
さらに、働く女性だけではなく、若者のライフスタイルにも変化がありました。遊ぶ場所として上海ではクラブが急増し、深夜まで遊べる場所が増えたといいます。その結果、不摂生な食生活をする若者も増えています。
ふたつめは、中国のデリバリーサービスの進化です。前述のように、深夜まで働いていたり、あるいはクラブなどで遊んでいたりした中国人が深夜にお腹が空いた場合、簡単に美味しい食事が手に入る環境が整っています。
24時間営業の飲食店も多いのですが、特に近年台頭しているのがUber Eatsのような食事のデリバリーサービスです。カップラーメンよりもデリバリーで頼むメニューの方が健康にはいいかもしれないな、と考えデリバリーサービスを頼んだ結果、かなりガッツリ食べてしまった……そんなこともあります。
日本ではあまり考えられないことですが、このデリバリーサービスも24時間対応しているところが多く、時には2時～3時についつい頼んでしまうなんてこともあるようです。
スリムでありたいと願うのは万国共通
深夜までストレスを抱えながら働き、そしてついつい食べ過ぎてしまう環境が整っているとはいえ、やはり体型が気になるのは万国共通。中国の女性達も、食べ過ぎてしまっては後悔することが多いもの。
しかも、中国の女性は近年どんどんオシャレになってきています。ショートパンツが流行していることもあり、特に夏になればボディラインとシルエットが気になるのは日本女性と同様です。
上海にはダイエットエステのお店も多いのですが、気軽にダイエット効果が得られるとして微博（weibo）で「寝て痩せる」商品と口コミが話題になったのが「夜遅いごはんでも」でした。特に夏の時期になると口コミが増加しています。
深夜でも食事をしたあとに飲めばすぐに寝ても太らないと謳われていることに加え、酵素由来だから健康的かつ腸にも良く痩せるだけでなく肌も綺麗になるところが中国人の心をつかんだのですが、日本の酵素が人気なのには中国のサプリ事情も少なからず影響しています。
実は、中国でもダイエット商品は数多く発売されていますが、飲むとお腹が痛くなってしまうなど質の悪いもの多いといいます。そのため、中国人にとっては品質が安心できる日本のサプリメントが大人気。
「夜遅いごはんでも」以外ではDHCやファンケルも人気がありますよね。特に、日本のサプリメントはパッケージもオシャレなため、日本土産として女性に人気なのだそうです。
効果や品質はもちろん、パッケージの見た目にも人気の秘密があったのですね。
