【中国人訪日観光】80後の憧れ(!?)漫画喫茶に行きたい!~「○○したい」ランキングから
トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」「食べた」「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。
今回は2019年4月3日〜4月9日「〇〇したい」ランキングから、すでに生活に密着した日本独自サービスの人気についてお届けします。
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まずランキングトップ10はこちら。
今週の中国人気訪日クチコミ:「漫画喫茶に行きたい」
今回注目するのは、〇〇したいランキングでジワジワと上昇している「漫画喫茶に行きたい」です。
日本でも、もうすっかりお馴染みになっている漫画喫茶。中国人にも日本の漫画は大人気で、なんでも揃っている漫画喫茶は、特に80後世代からは大きな支持を集めています。
漫画以外もなんでもあるのが漫画喫茶
漫画喫茶とは、漫画の閲覧などの娯楽サービスを有料で提供する施設のことで、満喫などと略されることが多くあります。
インターネットカフェと同義で使われることが多いのですが、漫画が置いてあることが前提になります。
書店並みの規模の書棚を揃えていて、数多くの漫画をはじめ、雑誌や新聞が閲覧できます。
さらにドリンクバーやゲーム機、パソコン、テレビなどのサービスを提供しているところも多く、大規模な店舗になると、軽食や個人ブース、仮眠スペース、シャワー、マッサージ機などまで完備されているほどです。
深夜営業を行う店舗も増えていることから、利用料がリーズナブルなこともあり、終電に間に合わなかった時などに簡易宿泊所としてお世話になった人もいるのではないでしょうか?
「80後」世代には憧れのマンガ喫茶
中国にも漫画喫茶はありますが、日本の漫画喫茶のイメージとは少し違うようです。
パソコンとイスがずらりと並び、整然としたイメージなのが中国の漫画喫茶で、人気は漫画というよりもオンラインゲームができるネットカフェではないでしょうか。
さて、中国での日本の漫画喫茶の人気を支えるのは、80年代以降に生まれた80後たちです。
幼少の頃から日本のアニメや漫画で育った世代なので、ここへ来れば憧れの漫画を全巻読むことができるほか、新作や中国にも入ってきていない作品に触れることができます。
漫画を読むだけでなく、パソコンでアニメを観たり、ゲームで遊んだり、夢のような時間を過ごすことができるのです。
民泊新法により宿泊目的で滞在
昨年の6月15日から日本で施行された民法新法により、airbnbの民泊施設が減ったこともあり、宿泊難民に陥った観光客が一気に増えました。
そうした中、家族づれではない若い学生や個人観光客は格安という理由で、漫画喫茶に泊まるようになっているようです。
日本の漫画喫茶には、完全に密閉された個室のような空間を利用でき、睡眠をとるための専用スペースまで存在しています。しかも柔らかいマットが敷かれているので、快適といえば快適。
また、二人部屋や大人数で利用できるスペースまであり、公共スペースにはシャワーや洗濯機まで完備されているほどです。
一部の漫画喫茶ではセキュリティもしっかりしており、女性専用のフロアまで用意してあるとか。
日本の宿泊代は高いのですが、ここなら安価で過ごすことができ、さらに大好きな漫画が読めて、ゲームやアニメも楽しめる。しかもなんでも揃うから、お金を節約したい若い世代にとっては、泊まらずにはいられないスポットになるかもしれません。