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【訪日中国人】舞妓さんに変身で中国SNS映え間違いなし!―「○○したい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「○○したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は2018年10月17日〜10月23日「○○したい」ランキングから、中国のみならず世界中から人気を集めている日本のイメージ「舞妓さん」人気について分析してみたいと思います。

まずランキングトップ10はこちら。

2018年10月17日〜10月23日「○○したい」ランキング

今週の中国人気訪日クチコミ:「舞妓さんになりたい」

今回注目するのは、○○したいランキングに必ず入っている「舞妓さんになりたい」です。

中国人観光客の旅行スタイルが体験型に移行する中で、特に人気を博しているのが着物や浴衣のレンタル。その中でも京都へ旅行する場合は「舞妓さんになりたい」と思う人が多いようです。

写真を撮ることが大好きで、節目のイベント時には写真集を作る習慣のある中国人には特別な感情ではありません。

撮るも撮られるも、写真大好き中国人観光客

訪日中の中国人が、あちらこちらで写真を撮りまくっているのを見かけたことがあるかと思います。

撮るのも取られるのも大好きで、セルフィー(自撮り)は欠かせません。SNSが登場したのを境に、撮った写真の加工に拍車がかかりました。

特に若い女性たちにとっては、SNSというバーチャルな世界に加工した写真をあげることによって、憧れの自分、みんなから褒められる自分を作り上げることができるのです。

もともと中国人は20歳や結婚など、節目ごとにスタジオへ行って写真を撮り、アルバムを作っていました。しかも恥ずかしくなってしまう様な大胆なポージングをつけて。

そんな写真好きな背景もあり、旅行のスタイルが体験型に変わってきたことで、今度は非日常を記録しやすくなったというわけです。

The京都!な体験で日本観光をアピール

前述したとおり、京都でしか体験できないもののひとつに「舞妓さんになる」というものがあります。

2,500円からの着物レンタルに比べて、スタジオ撮影付きの舞妓花魁体験は1万円以上。中には4万円もするパッケージもあるほどです。しかし前出のとおり、中国人は写真が大好き。それに、舞妓さんになれるという一生に一度の体験とあらば金額は関係ありません。

スタジオでは、メイクや着付けをしている時から気持ちは上がりっ放し。

街を散策するプランを申し込んでいれば、本物の舞妓さんと勘違いした観光客たちから写真撮影を求められることもあります。そのような場合は、写真好きが祟ってさらに気分は「本物の舞妓さん」状態になってしまうほどです。

着物のレンタルと違い、舞妓体験は写真撮影に満足し、街を歩けば人々からも注目され、SNS上にアップすれば自慢することもでき、さらなる反響に大喜びできるのです。

人気は「着物」や「浴衣」のレンタル-中国SNS目的に旅行へ?

ちなみに、機会があれば着物や浴衣を着てみたいと思う中国人は意外に多くいます。

東京や京都など、主要な観光都市では着物を着て観光名所を回るツアーが人気となっています。

たいていのレンタル店では中国語のサービスが受けられる様になっており、説明を受け、好みの着物を選び、着付けをしてもらってから街へ繰り出します。東京の浅草寺などで着物を着て観光している人のほとんどが中国人だったりすることもあるほどです。

ここでも写真を撮ることを忘れてはいません。

せっかく着た着物ですから、思いのままのポージング、セルフィーで撮りまくります。SNSにあげるための体験旅行といっても過言ではないでしょう。

これからの季節は紅葉が始まり、さらに写真映えする時期になります。紅葉を楽しみに京都を訪れる中国人観光客も少なくありません。この機会にと舞妓体験をする人々は、確実に数を増やしていくことでしょう。