【中国人気】 快適な使用感と安全性に絶大支持!日本製女性用品が爆売れの理由-「EC人気商品」ランキングから
トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。2018年7月4日~7月10日「EC人気商品」ランキングから、女性の敏感なニーズにこたえた日本クオリティ人気について分析します。
まず今回のランキングはこちらから。
今週の注目Word:「ロリエ エフ しあわせ素肌」
今回、注目したのは「EC人気商品」ランキングで5位の「ロリエ エフ しあわせ素肌」です。
この商品は、花王から発売されている女性用生理用品で、生理中の敏感肌にもやさしい肌触りと、快適な使用感が人気の商品です。
「しあわせ素顔」シリーズは、昼用・夜用合わせて12種類のラインナップがあり、用途や使用感に合わせて幅広く選ぶことができるのも特徴です。
EC人気商品ランキングを見ると、すでに3年にわたってランキング上位に定着している長期人気商品であることがわかります。特に2017年2月以降はトップ10の常連としてその安定した人気ぶりを示しています。
また、「EC人気商品」ランキング上位には、他にも「ロリエ スリムガード」が21位にランクインしており、「買った」ランキングにおいても6位に「ソフィーボディフィット軽やかスリム」、28位に「ロリエ エフ しあわせ素肌」が登場しています。
中国国内における生理用ナプキン市場は8000億円を超えると言われています。日本はおよそ780億円ですから、まさに10倍!メーカーも中国市場は無視できない状況となっています。
中国製生理用品から蛍光増白剤を検出!中国製は不買の流れ
では、なぜこれほど日本製の生理用品が人気なのでしょう。それは、2016年の3.15(消費者の日)に指摘された蛍光増白剤使用問題に端を発します。
武漢品質監督局が、市場で購入できる中国製の生理用品25ブランドを調査したところ、2つのブランドから、発ガン性リスクを有する蛍光増白剤を多量に検出されたことが判明しました。
さらに、10ブランドからも微量の蛍光増白剤の成分が検出され、健康被害の懸念があると発表されました。
この発表に、中国国内の女性たちは、「もう中国製は使わない!」「私たちは長い間、危険に晒されていた」などと、不信感を持って猛反発。一気に中国製生理用品から離れていき、日本製や韓国製品を購入する女性が増えました。
問題になった蛍光増白剤は、洗濯洗剤などに配合され、衣類を白く仕上げるために使用されるもの。
日本では、食品衛生法、薬機法、薬局方、JIS規格により、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、生理用ナプキン、紙おむつ、生理用品、医療用ガーゼなど、肌や口に触れる商品への使用が禁止されています。
実は、2004年の安全検査においても蛍光増白剤の使用は指摘されていましたが、当時はさほど大きな問題にはならなかったようです。2016年の発表では、SNSの普及により、情報が広く拡散されたことで騒動に発展しました。
快適な使用感を徹底追及。一度使ったらやめられない“ヤミツキ”アイテム
日本製生理用品は安全面だけでなく、快適な使用感を徹底追及した製品へのこだわりも中国人女性に受け入れられています。
各種SNSの口コミでは「日本製スゴい!」「今まで使っていたモノはなんなの?」「騙されたと思って使ってみて!」という快適な使用感への驚きとともに、“事細かなおすすめコメント”を多く見ることができます。他のアイテムに比べて、おすすめコメントが多いのは、煩わしい月一の期間を快適に乗り切りたい女性同士の結束を感じます。
訪日時に買いだめ。ドラッグストアには「お使い」の男性の姿も
日本製の生理用品は、「買った」ランキングでも人気のアイテムです。
ドラッグズトア店頭では、数ヶ月分まとめ買いをする訪日外国人の姿を度々みかけます。
さらに、まとめ買いをしている訪日外国人の中には、男性がちらほらいることにお気づきでしょうか。日本で男性が生理用品を購入する姿を見ることはほとんどありませんが(実際、私も見たことがありません)、中国では時々目にします。
中国では日本よりも、生理に対してオープンで、女性も男性も生理の話を避けません。特に若い世代の男性は、パートナーの生理周期やその重さなどの理解をしている人が多く、女性のサポートをしている様子をみると、ちょっと羨ましく思えることがあります。
日本では生理用品の購入時に紙袋に入れたり、商品が見えないように配慮をしてくれますが、中国を含む他国ではそのようなサービスはありません。
さらに、男性のレジでも中国人女性は購入をためらいません。日本の生理に対する必要以上な気遣いは、触れてはいけないタブー的な要素と紙一重。男性のサポート面などをみていると、中国の方が先進的なのかもしれません。